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他人っていうのは脅威の存在である、と思う。


自分と、

同じだったり

似ていたり

全然違ったり

する。
だから本当におもしろい。
他人と話すことで、自分がどんな人間かも見えてくる。

何事に関しても、他人とは脅威である。
よい電話をしました。
つくづく人は独りでは生きていけないなーと感じたのです。




Mr.Childrenの『彩り』という歌にこんな詞があります↓


僕のした単純作業が
この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が
日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に
少ないけど 赤 黄色 緑


やほー!
有り難うー!
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伊坂幸太郎の短編集、『終末のフール』を読んでいる。
その中の一編、「太陽のシール」が泣けた。

人生を共に生きる伴侶がいるというのは幸せだと思った。
そしてその人との間に産まれた命と共に生きるのはもっと幸せだと思った。素直に。


テレビで木村カエラが奥田民夫の「息子」を歌っているぜ。


公演が終わると、いつもフヌケになってしまう。
ネットでレビューを読んだり、稽古や本番の場面場面を思い出して泣きそうになったり、実際に泣いたり、部屋でひとり物思いにふけるのです。


改めて思う。
僕は凡人だ。
人として、まず凡庸である。
だから、役者としても凡庸なのだ。
普通の、ただ一人だ。

天才に憧れることなんて今まで何度でもあったし、これからもそうだと思う。
だけど以前に比べて、自分が凡人であることに一種の喜びを抱くようになってきた。
それでいいんだ。
諦めとかそういう消極的な意味ではなく、純粋に、それでいいんだと思う。
僕にしかできない役割というのがきっとあるはずだ。
凡人とは言っても、一人の人間なんだ。人間の底力ってすげーんだもん。やろうと思えば、いくらでも成長できるんだ。
そこに感動があるはずだ。


今回の舞台で学んだこと。

「人をよく見る。人の話をよく聞く。」

演劇において最も大切なことだと思う。
自分はずっと、自己発電で演技をしてきた人間だ。それがいかに愚かでつまらないものか。
他人との会話ややりとりの中には、喜怒哀楽さまざまなエッセンスが転がっている。そこを拾わない手はないのだ。
自分をより輝かせたいと思うなら、相手をいかに立たせるかに心血を注ぐべきなのだ。
引き立ての美学、とでも呼ぼうかしら。
もちろん自分から発信していくことだって大切だけど、欲張っちゃいけない。まずは、相手。
受信を極めて、成長していきたい。凡人にだって、できることはあるのだ。


空想組曲vol.5「遠ざかるネバーランド」、無事全ステージ終了いたしました。
ほとんどの回が満員御礼で、ほとんどの人が面白いと言ってくださって、もうなんというか、幸せでした。

今回は自殺を止めるお話でした。
そして僕が演じた少年(川本すぐる)という役は、正にその自殺を止める役目を担っていました。いや正確には、自殺を止めたのは、自殺をしようとしていた上田いずみさん本人です。川本君は、話を聞いて、何かを言って、その手助けをしたまでです。
稽古中、いや本番あけてからも、「自ら命を絶つのははなぜいけないことなんだろう?」ということばっかり考えていました。そして考えれば考えるほど分からなくなりました。理由なんていろいろあって、そのどれもが正解であると思うのです。
でも結局、いつも最後には「なぜだか分からないけど生きていたい」という考えに行き着きました。そして死にたい死にたいと思っている人たちも、実は根底では生きたいと願っていると思うのです。「死にたい」と思っている時点で、その人は生きているのだと思うのです。
だから、話をよく聞いて、勝手でも何でもいいから何かを言う。会話をする。全部吐き出す。
「他人だから言えることがある」というフックの台詞がありました。僕の好きな台詞です。その通り。誰でもいい、誰かがそばにいて話を聞くだけで、そんなほんのちょっとのことで人生は変わると思うのです。

いろいろ話を聞いていると、今回のこの作品で、実際に誰かの命を助けたなんてことを耳にしました。
この作品が誰かに届いて、良い方向に転じるきっかけになったのであれば、これ以上嬉しいことはありません。

そして何より、僕自身が何か救われた心地でいます。
確かに川本すぐるを演じたのは僕だけど、彼は僕の人生にも、淡くてぼんやりしているけど強い希望を残してくれたと勝手に思っています。
ありがとう川本君。
僕は大丈夫です。めちゃめちゃしんどかったりきつかったりしても、きっと大丈夫。生きていきます。

川本君だけじゃありません。
作・演出のほさかさん、共演者のみなさん、スタッフのみなさん、そしてお客様、僕とはもともと何の関係もない他人のみなさん、こんな拙くて未熟で凡人な僕と少しでも関わってくださって、本当にありがとうございました。
この座組がバラけて、またいつもの日常が戻ってくることはとってもとっても悲しいことではございますが、それでも、死ぬほどのことじゃない。平気です。大丈夫です。



あーあー語り尽くせない!
だからもう何も言わない!
ただただありがとう。


添付は、川本君の制服。
胸にいるのはティンカーベル!
母は偉大なり。





前の記事で、安理の漢字を間違えた!
ごめん!
演劇集団キャラメルボックスの渡邊安理だよ!
漢字に厳しい僕なのに、珍しいことよのう…

ちなみに僕の名前、正式表記は「齋藤陽介」です。
斉藤でも斎藤でもありません。
齋藤、が気に入っているのです。
どうぞお間違えなきようよろしくお願いしますー。


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