2009/10/27 15:22:04
家を出る時は天気がよかったのに、帰る時になってとたんに降りだした。
仕方がないからコンビニで300円のビニール傘を買って差す。
数日後、彼女が家に遊びにくる。
朝からひと雨きそうな雰囲気だったのに、傘を持ってこない彼女。
案の定降りだしてきたので、こないだ買ったビニール傘を貸して、帰す。
そのまま傘は彼女の実家。
ある雨の朝、彼女の父親が傘立てに立ててある中から適当に抜き出したのは、例のビニール傘。
差して会社に向かう。
昼時に入った定食屋で、別の客の同じようなビニール傘と入れ替わる。
入れ替わった先の中年サラリーマンは、出張で京都へ行くことに。
京都は昼から雨の予報。彼はビニール傘を持参する。
だが実際は気持ちのよい秋晴れで、傘は必要なかった。
彼は出張先のオフィスに、傘を忘れて帰ってきてしまう。
しかし翌日京都は雨。
落とし物として扱われていたビニール傘は、たまたま傘を持ってこなかった食堂のおばちゃんの手に渡る。
おばちゃんには小学校3年生の息子がいる。
昨日学校に行く時は黄色い傘を持っていったのに、帰りは晴れてたからといって学校に置いてくる。
けれど今日の朝は雨。
仕方ないのでおばちゃんはビニール傘を持たせる。
帰りに2本になってしまった傘で、友達と遊ぶ息子。
ふとした拍子にビニール傘を川に落としてしまう。
流れ流れて川下まで。
拾ったのはみすぼらしい格好をしたおじいさん。
ビニール傘を手に取ると、嬉しそうにどこかへ。
着いた先は森の奥。
おじいさんは、小さな乗り物の中に入り、広げたビニール傘を窓にはめこむ。
しばらくすると乗り物はゆっくりと宙に浮かび、次の瞬間、一気に空に飛んで行った。
先日、宇宙ステーションでの作業から帰還した宇宙飛行士が、ニュースで話した。
「宇宙にはいろんなものが漂ってますね。一番驚いたのは、これくらいの、短くて白い、ああそう、傘の先端部分みたいな。あんなものまで浮いてるなんて、宇宙はやっぱり不思議なところですね。」
こんな真っ昼間からのんきにテレビ見てる場合じゃないな。
天気もいいし、散歩にでも出かけよう。
仕方がないからコンビニで300円のビニール傘を買って差す。
数日後、彼女が家に遊びにくる。
朝からひと雨きそうな雰囲気だったのに、傘を持ってこない彼女。
案の定降りだしてきたので、こないだ買ったビニール傘を貸して、帰す。
そのまま傘は彼女の実家。
ある雨の朝、彼女の父親が傘立てに立ててある中から適当に抜き出したのは、例のビニール傘。
差して会社に向かう。
昼時に入った定食屋で、別の客の同じようなビニール傘と入れ替わる。
入れ替わった先の中年サラリーマンは、出張で京都へ行くことに。
京都は昼から雨の予報。彼はビニール傘を持参する。
だが実際は気持ちのよい秋晴れで、傘は必要なかった。
彼は出張先のオフィスに、傘を忘れて帰ってきてしまう。
しかし翌日京都は雨。
落とし物として扱われていたビニール傘は、たまたま傘を持ってこなかった食堂のおばちゃんの手に渡る。
おばちゃんには小学校3年生の息子がいる。
昨日学校に行く時は黄色い傘を持っていったのに、帰りは晴れてたからといって学校に置いてくる。
けれど今日の朝は雨。
仕方ないのでおばちゃんはビニール傘を持たせる。
帰りに2本になってしまった傘で、友達と遊ぶ息子。
ふとした拍子にビニール傘を川に落としてしまう。
流れ流れて川下まで。
拾ったのはみすぼらしい格好をしたおじいさん。
ビニール傘を手に取ると、嬉しそうにどこかへ。
着いた先は森の奥。
おじいさんは、小さな乗り物の中に入り、広げたビニール傘を窓にはめこむ。
しばらくすると乗り物はゆっくりと宙に浮かび、次の瞬間、一気に空に飛んで行った。
先日、宇宙ステーションでの作業から帰還した宇宙飛行士が、ニュースで話した。
「宇宙にはいろんなものが漂ってますね。一番驚いたのは、これくらいの、短くて白い、ああそう、傘の先端部分みたいな。あんなものまで浮いてるなんて、宇宙はやっぱり不思議なところですね。」
こんな真っ昼間からのんきにテレビ見てる場合じゃないな。
天気もいいし、散歩にでも出かけよう。
PR