忍者ブログ
2024 11
≪ 2024 10 1 23 4 5 6 7 8 910 11 12 13 14 15 1617 18 19 20 21 22 2324 25 26 27 28 29 302024 12 ≫
*admin*entry*file*plugin| 文字サイズ  

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



家を出る時は天気がよかったのに、帰る時になってとたんに降りだした。
仕方がないからコンビニで300円のビニール傘を買って差す。


数日後、彼女が家に遊びにくる。
朝からひと雨きそうな雰囲気だったのに、傘を持ってこない彼女。
案の定降りだしてきたので、こないだ買ったビニール傘を貸して、帰す。


そのまま傘は彼女の実家。
ある雨の朝、彼女の父親が傘立てに立ててある中から適当に抜き出したのは、例のビニール傘。
差して会社に向かう。
昼時に入った定食屋で、別の客の同じようなビニール傘と入れ替わる。


入れ替わった先の中年サラリーマンは、出張で京都へ行くことに。
京都は昼から雨の予報。彼はビニール傘を持参する。
だが実際は気持ちのよい秋晴れで、傘は必要なかった。
彼は出張先のオフィスに、傘を忘れて帰ってきてしまう。


しかし翌日京都は雨。
落とし物として扱われていたビニール傘は、たまたま傘を持ってこなかった食堂のおばちゃんの手に渡る。


おばちゃんには小学校3年生の息子がいる。
昨日学校に行く時は黄色い傘を持っていったのに、帰りは晴れてたからといって学校に置いてくる。
けれど今日の朝は雨。
仕方ないのでおばちゃんはビニール傘を持たせる。
帰りに2本になってしまった傘で、友達と遊ぶ息子。
ふとした拍子にビニール傘を川に落としてしまう。


流れ流れて川下まで。
拾ったのはみすぼらしい格好をしたおじいさん。
ビニール傘を手に取ると、嬉しそうにどこかへ。
着いた先は森の奥。
おじいさんは、小さな乗り物の中に入り、広げたビニール傘を窓にはめこむ。
しばらくすると乗り物はゆっくりと宙に浮かび、次の瞬間、一気に空に飛んで行った。



先日、宇宙ステーションでの作業から帰還した宇宙飛行士が、ニュースで話した。
「宇宙にはいろんなものが漂ってますね。一番驚いたのは、これくらいの、短くて白い、ああそう、傘の先端部分みたいな。あんなものまで浮いてるなんて、宇宙はやっぱり不思議なところですね。」


こんな真っ昼間からのんきにテレビ見てる場合じゃないな。
天気もいいし、散歩にでも出かけよう。
PR


この記事へコメントする








絵文字:
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字








10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
[03/10 出張ホスト]
[03/01 出会い系]
[02/28 恋人募集]
[02/28 恋人募集]
[02/28 逆援助交際]
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開